自分でできるデータ復旧講座 vol.3 【コラム】物理障害からの復旧

【コラム】物理障害からの復旧

HDDに物理障害が発生している場合、絶対に自分では行わずにプロに依頼してください。
これは本記事でも何回も繰り返して述べていることですが、
しかし、そう言われると
「じゃあプロはどうやって物理障害の発生しているHDDからデータを復旧するの?」
という事が気になります。
データ復旧のプロフェッショナルと個人ユーザーの違いにはいくつかの重要なポイントがあります。

クリーンルーム・クリーンベンチの有無

物理障害が発生している場合、HDDを分解して内部のパーツを交換したり精度の高い調整を行ったりする必要がありますが、これらの作業を行う為にはクリーンルーム・クリーンベンチが必要になります。通常の空間で作業を行うと、塵芥の混入により障害状態が悪化してしまうのです。

ノウハウと数々のツール

これまで数多くのHDDからデータを復旧する過程で蓄積してきたノウハウと、そのノウハウを元に開発されたツールが必要となります。ノウハウとツールは、そのどちらか一方だけでは役に立つものではありません。
特に物理障害からの復旧には、経験に基づくノウハウとツールの活用が重要となるのです。

国際的な連携

物理障害の発生したHDDからデータを復旧するには、そのHDDに厳密に適合する部品が必要となります。
また、次々に開発される新たなデータストレージに対応する為にも、国際的な連携が重要となっています。

これらの点を個人でクリアする事は、非常に困難です。その為、物理障害はプロにお任せいただく事を強くお勧めします。