自分でできるデータ復旧講座 vol.2

ご注意
本記事の作業を行う場合はあくまで自己責任です。ご自身の力量を見極め、作業を行うかどうかお考えください。
作業に自身が持てない場合は「HDDデータ復旧サービスのページ」をご覧下さい。

障害の種類

前項ではデータ削除の仕組みを解説しましたが、実際には明示的にファイルを削除してしまったものの他にも、データが消えてしまうという事があります。いわゆる「データトラブル」「データ障害」といった障害です。ここでは「データ復旧」の対象となる障害の種類をご説明いたします。

システム障害

システム障害とは、システムファイルやドライバの破損、ウィルスによる障害などによりOSが起動できなくなってしまう障害の事です。この場合はファイルは削除されておらず、単にOSが起動できないためにデータにアクセスできなくなっている状態です。今回ご紹介する方法を使えば、高い確率でデータを復旧できます。

論理障害

ファイルやフォルダを削除してしまったり、フォーマットをかけてしまってデータが消えたものは「論理障害」と呼びます。前項で解説した様にインデックス情報が削除されてしまったことが原因でデータにアクセスできなくなってしまったものです。
また、ウィルス感染によりOSが起動できなくなったり、データが削除されてしまったものなども論理障害となります。

論理障害も、今回ご紹介する方法で復旧できる可能性があります。

物理障害

HDD内部のパーツが故障してしまっていたり、プラッタに傷が付いてしまっている様な障害です。物理障害には様々な種類があるため、発生している症状から障害内容を特定することは困難です。

また、物理障害の発生したHDDを動かし続けたり、今回紹介する方法を試されたりすると、症状が悪化して復旧できなくなってしまいます。「物理障害かな?」と感じたら、すぐに作業を中断してプロにお任せください。

物理障害+論理障害

一見論理障害にみえながら、実際には物理障害を起こしているケースもあります。WindowsXPで多いのが、PCの電源を入れるとセーフモード等を選択する画面が表示され、どのメニューを選択しても自動的に再起動を繰り返してしまう、というものです。これは、OSの起動に必要なファイルが保存されているクラスタにトラブルが発生した為に起こります。OSを起動すれば必ずそのクラスタにアクセスを行おうとしますので、セーフモードでも通常モードでも必ず同じ所でエラーが発生してしまいます。一見OSの障害のようにも見えますが、物理障害が発生しており、再起動を繰り返しているうちに症状が悪化する恐れもあります。この場合はすぐに電源を切り、プロに調査を依頼してください。

障害種別 障害発生時の状態(一般的なもの) 主な原因 注意点
システム障害 ・OS起動時にブルー画面が表示されてフリーズ
・OS起動途中に「***が壊れています」とエラーが表示される
・システムファイルの破損
・ドライバの破損
・ウィルス感染
・安易にリカバリ(OS再インストール)をしない
・データ復旧の可能性は高い
論理障害 ・ファイルやフォルダが削除されている
・「管理ツール」でドライブレターが割り当てられない
・ドライブを開こうとすると「アクセスできません」とエラーが表示される
・ファイル/フォルダの誤削除
・誤フォーマット
・ファイルシステムの破損
・安易にリカバリ(OS再インストール)をしない
・すぐに使用を中止して、データの上書きを防止する
物理障害 ・HDDから異音が聞こえる
・BIOSで認識できない
・焦げ臭いにおいがする
・回転している様子がない
・基板上のチップ破損
・内部ディスクの物理損傷
・モーター等駆動部の故障
・物理構造情報部分の破損
・電源を切り、以後通電させないようにする
・個人で対処することは不可能な為、
現状を維持した上でプロに調査を依頼する
物理障害+論理障害 ・起動モード選択画面が表示され、どのモードを選択しても起動せず、再起動を繰り返す
・アクセスできないデータが徐々に増えていく
・内部ディスクの物理損傷 ・軽微な障害に見えるので再起動を繰り返しがちだが、障害悪化の可能性が高いのですぐに使用を中止、プロに調査を依頼すること。
まとめ:データ障害の種類により対処方法が異なります。

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