I-O DATA HDL2-AAX6WB レプリケーションのトラブルでデータ消失

いつもご依頼いただいている研究機関よりNASのデータ復旧をご依頼いただきました。
I-O DATAのLAN DISK HDL2-AAXWBです。

I-O DATAのHDL2-AAX6WBが2セットでレプリケーション運用
I-O DATA HDL2-AAX6WB

3TB+3TBのRAID1ミラーリング構成、A機、B機と同一の製品が2セットあります。

HDL2-AAX6WB HDDは3TB+3TB NAS用のIronWolfで信頼性が高い仕様
HDL2-AAX6WB HDDは3TB+3TB NAS用のIronWolfで信頼性が高い仕様

詳しく状況をお伺いすると、導入時にA機をメイン(マスター)とし、B機を予備(レプリカ)として使用する設定していたそうなのですが、正しく動作していないようだったので設定の見直しをしていたところ、何らかのタイミングで共有フォルダが消えてしまったそうです。

RAID1構成でレプリケーションと盤石なデータ保護のように思えるのですが、実はこの構成で足りないのは「バックアップ」です。RAID1とレプリケーションの組み合わせでは適切にバックアップされていることにはなりません。

まず、RAID1構成はHDDの故障に対しては耐性があります。2台のHDDのどちらにも同じデータが入っている。同時に壊れることは落下でもさせない限りまずありませんので、通常の使用においてHDDの自然故障には十分な耐性があるといえます。

続いてレプリケーションです。レプリケーションはメイン機とレプリカ機の2セットを動かし、メイン機にデータを書き込んだり内容を更新すると、自動的にレプリカ機のデータも更新される仕組みとなっており、HDDの故障はもちろん、NAS自体の故障が発生した場合でも、レプリカ機にアクセスすればデータはすぐに利用可能、さらに遠隔地に設置してVPNなどでネットワーク接続しておけば、災害でどちらかが被害に遭った場合でもデータを喪失しない仕組みとなっています。

盲点は、上記2つの対策は誤操作によるデータ喪失には無力ということです。例えば重要なフォルダを消してしまったとか、データが空っぽのレプリカ機からマスター機にレプリケーション操作をしてしまったなど、誤った操作からは保護されません。また、猛威を振るっているランサムウェアからも保護されません。データが勝手に暗号化され、暗号化されたデータがレプリケーションされてしまうからです。

このため、RAID1構成であっても、レプリケーション構成であっても、時間を戻すことができる定期的なバックアップは避けて通れません。

今回、誤った操作があったのか、レプリケーションに問題があったかの原因は不明ですが、マスター機のファイルシステム部分を解析、修復することによりフォルダ名は多少消失したもののデータはほぼ復旧でき、不幸中の幸いでした。

ご用命いただき、ありがとうございました。

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