今回お預かりしたのは TOSHIBA製 32GB MicroSDカードです。
ガラケーでご使用されていたもので、3G終了に伴いスマホを購入し、キャリアショップでスタッフの方がMicroSDをスマホに挿入し、データ移行を試みたところ、データが見えなくなってしまったとのことでした。ショップでは一切責任を持てないとのことで、当社にご相談をいただきました。復旧装置で診断したところ、カード自体に物理的な破損はありませんでした。
しかし、データを管理する「FAT(File Allocation Table)」と呼ばれる管理領域に問題が発生していました。
おそらくガラケーで作成されたFAT情報が何らかの問題でスマホでは認識されず、新しいFATが生成されており、データが消失された状態に至ったものと思われます。
まずはFAT情報の修復を試みましたが、欠損が大きく、信頼性のある復旧は不可能でした。
そこで次の手法として、記録領域からファイルの形状を頼りに強制抽出する復旧方法を実施し、JPEG画像が多数検出されました。お客様に復旧データをご確認いただき、無事に納品させていただきました。
ガラケー時代の思い出が詰まったMicroSDは、スマホへ挿す前にご注意ください。可能であれば、ショップに持ち込む前にPCでバックアップをされることを強くお勧めします。なお、スマホに挿して「このカードを使用するにはフォーマットしますか?」と表示されたら絶対に実行してはいけません。このメッセージは「カードを修復して使えるようにする」という意味ではなく、「カードをまっさらに初期化して、新しくデータを入れられるようにしますか?」という意味です。フォーマットを実行してしまうとさらに問題が複雑化しますので十分ご注意ください。

