TOSHIBA製 HD-TDA4U3-B/N、2021年製の外付けハードディスクです。バッファロー製品として、販売されているようです。
お客様のご申告は、外付けHDDをコンセントに接続すると 黄色と緑色のランプが点滅、さらにPCへ接続すると PCが起動しなくなるという状態でした。
内部には DT02ABA400V(4TB / SMR方式) のHDDが搭載されています。

ケースよりHDDを取り出し診断装置に接続したところ、モーターが回転し、起動し、動作するものの、容量が本来4TBのはずが6TBと認識され、再起動を行うと4TBを認識されるなど、動作が不安定な状態を確認しました。
このHDDは、SMR(Shingled Magnetic Recording)と呼ばれる方式です。
大雑把に説明すると、SMRは、トラックを瓦のように重ねて配置することにより記録密度の向上を図っています(これにより 同じプラッタ枚数で容量を増やせる→コスト削減となっています。)
しかし、SMRでは、あるトラックを書き換える → 隣のトラックも部分的に上書きされてしまう→ 隣接トラックもまとめて書き直す必要がある、という構造的な制約があります。
つまり、1セクタだけ書き換えることができず、一定のセクタをまとめたブロック(ゾーン)単位で書き込むため、
頻繁な書き換えがある作業では、HDDに負担が生じてしまいます。
(一方、書き換えのあまりない、テレビ録画や、バックアップ・アーカイブ用途などには向いています)
また、そのブロック(ゾーン)単位の書き込みの際には、内部でデータが一時的にキャッシュに退避されてから、書き込みが行われますが、そのキャッシュの処理が終わらないうちに、HDDの電源が落とされてしまうと、データに不整合が生じてしまいます。
このような状態の場合、専用の機材にて強制的に認識させ、認識している間にHDDの全領域のコピーを
行うことでデータを復旧する処置を取ります。
お見積りと作業方針にご承諾いただき、復旧作業を実施した結果、データの復旧に成功しました。

