自分でできるデータ復旧
データ復旧の手法の中には、ある程度パソコンの知識があれば自分でできるものもあります。
今回は、比較的軽度なトラブルが発生したWindowsパソコンのHDDからデータを復旧する方法をご紹介。データ復旧を自分でやってみたいという方のお役に立てれば幸いです。
※注意※
本記事内の方法を行う場合は、全て自己責任となります。当社並びに記載のメーカーは責任を負いかねますので、ご了承ください。
「やってはいけない!」こんな操作
データ復旧を行う前段階で絶対にやってはいけない事が幾つかあります。もしこれらの操作を行ってしまうと、データが復旧できる可能性は著しく低下してしまいます。
データの書込・作成をしてはいけない!
以前ご説明したとおり、ファイルを削除する操作はインデックスに記載されている「ファイルの実データがどこにあるのか」という情報を消すだけで、実データは削除されません。しかし、その後でファイルを作成したりインターネットに接続したりすると、新たにデータが作成され、空いているクラスタにどんどん書き込まれていきます。復旧したいデータの保存されていたクラスタに別のデータが保存されてしまうと、以前のデータは復旧できなくなってしまいます。データ復旧を検討されるのであれば、その時点でパソコンの使用を中止してください。もちろんOSリカバリ(再インストール)などは御法度です。
チェックディスク/スキャンディスクをかけてはいけない!
チェックディスクやスキャンディスクはHDDのエラーを検出/修復するWindows標準のツールです。これらのツールにはデータ復旧機能はありません。ファイル削除後にチェックディスクをかけ、万一ディスクに障害が発生していることを検出した場合はディスク上のデータに改変を加えてしまうことになり、むしろデータ復旧の可能性を著しく低下させてしまいます。
効果の望めないツールは実行しないようご注意ください。
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| チェックディスク |
デフラグは絶対にかけてはいけない!
チェックディスクよりも要注意なのがこの「デフラグ」です。デフラグはHDD上の実データを再配置することで、ファイルアクセスを高速化する為に実施されます。その為、削除ファイルの痕跡は「ほぼ確実に」上書きされてしまいます。つまり、デフラグをかけたHDDから削除データを復旧することは不可能と考えてください。
データ復旧にとって、デフラグは鬼門なのです。
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| デフラグ |
各種ディスクユーティリティをかけてはいけない!
Windows標準以外にも、様々なユーティリティ集が販売されていますが、それらも基本的に実行しないでください。中にはデフラグと同じ動作をするものもありますし、また、ファイル削除後にインストールする場合、そのツール自体で削除データを上書きしてしまうという本末転倒な自体も引き起こしかねません。もしユーティリティを実行されるのであれば、そのユーティリティが実際にどのような動作をおこない、データを復旧できる見込みがあるのかという点を必ず確認するようにしてください。基本的にデータ復旧は、現状を維持したまま行うのが鉄則です。
上記の他にも、様々なツールやWEBで流布されているノウハウがあるかもしれません。もちろん、それらの情報の内、どれを信用するかはお客様自身の判断にゆだねられています。しかし、ツールをかけることで症状が悪化した場合、プロに依頼しても復旧できない状態になってしまう可能性が高い、という事だけは肝に銘じておいてください。
- 第一部:データ復旧概論
- そもそもデータ復旧とは?
- 障害の種類
- 【コラム】物理障害からの復旧
- こんな状態の場合は要注意!
- 「やってはいけない!」こんな操作
- 【コラム】同じ名前のフォルダを作成すれば・・・?
- データ復旧を実施する前のまとめ
- 第二部:データ復旧方法の解説
- データ復旧の準備
- 【コラム】直接HDD接続をお勧めしない理由
- HDDを取り外す
- USBに変換する
- HDDの状態を確認する
- 【コラム】Linuxで復旧できる?
- データ復旧ソフトをかける
- データ復旧を実行
- データ復旧作業が完了したら
- 第三部:復旧データの取り込み
- 復旧データの使用準備
- メールデータのインポート方法
- 【コラム】GMailを利用する
- 「お気に入り」のインポート方法
- おわりに



