データ復旧ソフトをかける
前頁までで必要なデータに全てアクセスできた場合はここで紹介するデータ復旧ソフトを使用する必要はありませんが
- 削除してしまったデータを復旧したい
- フォーマットやFDISKをかけてしまったHDDからデータを復旧したい
- 特定のフォルダにアクセスができない
- 「管理ツール」では認識できるのに、「マイコンピュータ」では認識できない
といった場合には、「データ復旧ソフト」を使用する必要があります。
データ復旧ソフトとは?
データ復旧ソフトとは、削除やエラーなどによりアクセスできなくなってしまったファイルやフォルダを検出、元の形に復元するソフトです。ソフトによって異なるアルゴリズムを採用している為、復旧結果が異なる場合があります。
今回は数あるデータ復旧ソフトの中から、米国データ復旧業界でトップシェアを誇るオントラック社の製品「Ontrack Easy Recovery」(以下ER)を使用します。
トライアル版のダウンロード
まずは下記URLからERのトライアル版をダウンロードします。
http://www.ontrack-japan.com/software/download/
なお、ERには「DataRecovery 」と「Professional」の2バージョンがありますが、削除データの復旧であればどちらでもかまいません。しかし、削除後に期間が経過している場合や、論理構造に破損がある場合など、より高度な機能が必要な場合はProfessionalを使用する必要があります。
今回はProfessionalをダウンロードします。
※万一データを削除してしまったパソコンでダウンロードを行うと、復旧対象のデータが上書きされる恐れがあります。必ず、障害HDDとは別のHDDを使用して作業するようにしてください。
対象HDDのスキャン
ダウンロードしたファイルをダブルクリックして解凍します。

フォルダ内の「Setup.exe」をダブルクリックしてERを起動します。

ここでインストールしても結構ですが、特に必要なければ「Ontrack Easy Recoveryを起動する」をクリックします。
※インストールを行わなくとも、スキャン可能です。

試用版である旨の確認メッセージが表示されますので「OK」をクリックすると、操作パネルが表示されます。
操作パネルのメニューから「Data Recovery」をクリックします。右ペインに「Data Recovery」メニューが表示されます。

「Advanced Recovery」をクリックします。画面のような警告ウィンドウが表示されますので、内容を確認して「OK」をクリックしてください。

左ペインにドライブツリーが表示されますので、復旧対象のドライブ(パーテーション)を選択して「次へ」をクリックします。

スキャンが開始され、再度試用版である旨を通知するメッセージが表示されます。
「OK」をクリックすると、復旧可能なデータのリストがディレクトリ形式で表示されます。右ペインには選択されているディレクトリ内のファイルが表示されますので、復旧したいデータがあるかどうか調べます。

もし、復旧したいデータが見つかったら、右ペインでファイルを選択して「ファイルビューア」で状態を確認することも可能です(ファイル形式により対応していない場合もあります)。

復旧が可能であることが確認できたら、スキャンした結果を保存します。
画面下の「キャンセル」をクリックすると、「復旧セッションの保存」メッセージが表示されます。

「はい」をクリックするともう一度警告が出て、復旧セッションファイル保存先の指定画面が表示されますので、任意のファイル名で保存してください。

このスキャン結果は製品版で使用することができますので、製品版が到着するまで保管しておきます。
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