基礎から押さえるRAID講座 vol.17

ご注意
RAID障害の自己診断は非常に危険です。むやみに操作を行うと専門家でも復旧できなくなる恐れがあります。
Terastation等の故障でお困りの方は「RAIDデータ復旧サービスのページ」をご覧下さい。

目的・用途別お勧めRAID構成(1)

ここでは、目的・用途を元にしたお勧めのRAIDレベルをご提案します。ご自分のケースにマッチするものがあれば、ご参考としていただければ幸いです。

ファイルサーバにお勧めのRAID

特に企業などの団体内でデータ共有を行う「ファイルサーバ」を導入する場合、最も重視すべき点は「冗長性の確保」です。

RAID0を除けば、全てのRAIDレベルで冗長性は確保されていますので、基本的にはどれを導入しても結構ですが、導入コストや普及率による情報収集のしやすさから、RAID5が最もベーシックな選択です。RAID5ならば、ファイルサーバに求められる「大容量」も実現できますし、HDD1台までの冗長性が確保されています。また、比較的HDDの容量効率にも優れています。
実際、いわゆるサーバー機を購入する際につけられる「RAIDオプション」には、ほぼ必ずRAID5が含まれます。
ただし、RAID5はその可用性の高さから「メンテナンスフリー」と勘違いされやすく、冗長性オーバーによるトラブルが多く見られます。つまり、2台目のHDDが故障するまで壊れていることに気付きにくいという事です。導入する際はエラー警告ツールなどを使用し、障害を見逃さない体制を整える必要があります。
RAID5の拡張規格であるRAID6もありますが、基本的にはRAID5を適切に運用し、バックアップ体制を整える事をお勧めします。

また部門用のサーバなど、それほど大きな規模でない場合ならば、容量効率は悪いですがRAID1をお勧めします。HDD2台だけで構築できる分、故障率は最低3台必要なRAID5よりも低いですし、最近の大容量HDDを使用すれば容量もそれほど問題にはなりません。何よりも、構造が単純な為、障害発生時の対処が簡単に行えます。


基礎から押さえるRAID講座 もくじ