BUFFALO（バッファロー）のTeraStation（テラステーション）WD5400DWR2 Seriesです。
TeraStationでは珍しく、Windows Storage Serverを搭載しています。
1TBのHDD 4台の構成で、RAID5で運用されていました。
何度かHDDを交換しながら、もう10年近く稼働していたようです（WD5400DWR2 Seriesの発売時期は2013年12月）。
そろそろ新しい機器に入れ替えようと思っていた矢先、使っている途中にデータが消えてしまう現象が起こるようになりました。
バックアップコピーしようとしてもフリーズしてしまうとのことで、ご相談いただきました。
診断したところ、4台のHDDのうち、2台は故障していませんでしたが、1台はBusy状態となり読み取り要求を受け付けず、おそらく重大な障害が発生して処理を停止させている状態と思われました。
残りの1台はデータが書き込まれていませんでした。
HDD3台の冗長性が失われた状態で運用しているところ、HDD1台が故障したことによりRAID5が完全に崩壊したものと思われました。
このため、故障したHDD１台からデータを復旧し、RAIDを再構成したところ、
CHKDSK（チェックディスク）が複数回実行された痕跡が確認されました。
Windowsは整合性が取れないデータを自動的に破損ファイルとして分別する機能が備えられています。
使っている途中にデータが消えてしまう怪現象は、このCHKDSKにより、ファイルがロストされてしまった影響によるものと思われます。
破損ファイルもご確認いただき、無事に復旧データを納品させて頂きました。
ありがとうございました。